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困ったように、それでも一口一口食べ進めていく蛍を一瞥しつつ、ギャアギャアうるさい集団をチラリと確認すると…。



「あーっ!あんたっ、この前の!」


「「えっ、セリリン?」」

「せ、りっ」


「…最悪だ、見つかった」



目が合ってしまった、それも、3人に囲まれていたはずの芹と。芹は武蔵を見つけた瞬間指をさして大声を出し、こちらに向かって走ってきた。

双子と元気が慌ててあとを追ってくる。そして蛍たちに気づいた双子は、んげ、と顔をしかめてきた。



「風紀は生徒会の敵だよぉ?」

「いこうよぉセリリン」

「「ねっ?」」


「そんなこというなよ!なあっ!名前、教えてくれよ!!あっ、ここで一緒に食べていいよな!?うわぁ…ほんとかっこいいなっ」


「あ゙?勝手に座んな。それに名前ならもういっただろ」


「下の名前だってば!俺ら友達だろっ!?教えろよ!」



4人掛けの席。
向かい合って座っていたために互いの横は空いていて、芹はそこに勝手に腰掛け体を寄せてきた。ググ、と蛍の眉間にシワが寄るが、それ以上にキレそうなのは武蔵で。

そして元気も引き剥がそうと後ろから抱きついて、自分の方へ芹を寄せた。


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あきゅろす。
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