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武蔵の最大の武器、流し目を惜しげもなく披露していたのかもしれない。



「俺思うんだけどさぁ、青桐様ってあのもっさいのの好みドンピシャじゃね?」


「イケメンホイホイっすね」


「それなら神風様も、でしょ?なんで青桐様だけなの」



隊長4人が集まり、話題は芹のことに。一度会っただけだが、確かに芹は武蔵のことを気に入っていた。

この学園一のイケメンだ、ほっとくわけがないだろう。
なら、学園一の美人である蛍もターゲットに入るんじゃないのか、と北浦が不思議そうにしていると。



「ああ…もしかして同族嫌悪とでも思ってるんだろうか」


「はあ?誰と、誰が」


「女神とあのもっさいのっしょ。同族とかありえねーけど」



別格だ、月とスッポン、女神とミジンコほどに。しかし芹本人はそう思っていないかもしれない。
"愛でられるべき立場" に蛍たちもいると、そう考える可能性も少なくない。

だからだろうか。初対面のとき、僅かに興味を示したもののどこか嫌悪していたのは。
…武蔵が蛍の味方をした、というのも理由の一つだろうが…。



「青桐様が目をつけられて迷惑かけられるのは何としてでも阻止しないと」


「それによって女神に危害加えねーように見張っとかなきゃだしさぁ、マジ」


「太陽の光でも浴びて消滅すればいーんすけどねぇ」


「…どんな例えだ…」



だがしかし、いいたいことは分かるし、みんな同じ気持ちだ。今日は十分蛍たちに力をもらえた。
次のお茶会までその力をフル活用して、彼らをお守りしていこう。

そうして風紀親衛隊の結束はどんどん強くなっていくのであった。



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あきゅろす。
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