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――にゅる、
「んん、っは、ん、んー…ッ」
ようやく中に入ってきた新の、少し長めの舌。上顎や歯列だけでなく、内頬とかいっぱい舐められて頭がふわふわしてきた。
俺も舌を出して新と絡め、くちゅくちゅと音をさせながらキスを堪能する。
「ん、んっ…ふ、んぁっ」
「…っ、ン…ッ」
口の中に溜まった唾液を、ちゅるちゅると舌ごと吸われ、体を震わせる。
新は迷わずそれを飲み込み、口を離して熱い欲情しきった眼差しで俺を見つめてきた。
俺も、口の端から垂れた雫を舌で拭い、新を見下ろす。
「柚鶴様の足、拝んで舐めたいです」
「えっち。…いいよ、脱がして…?」
「っ、はいっ!」
新の上からどいて、机に後ろ手をついて立ち上がる。
新は俺の前にしゃがみ込み、ベルトを緩めてズボンのボタンを外し、ゆっくりズボンをおろしてきた。
なんか、恥ずかしいというか、変な感じ。露わになる足を凝視されて、触られてもないのに、視線を感じたところが熱を持っていく。
――パサ、
「…あ、の、足を…」
「ん。どうせなら靴もね」
「はい…っ」
異様な空気。
静かな空き教室で、音もたてずにズボンと靴を脱がしていく新。
それを俺は、今度は椅子に座って見下ろしている。
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