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差し出してきた手に手を出して握手を交わすと、弘樹はジロジロと俺を見てきた。
あ、でもヤな感じはしない。

ほんとにただ見てるだけなのが、その無邪気そうな無垢そうな目から伝わってくる。
だから俺も、遠慮なく弘樹を見た。

黒だけど、どこかちょっと茶色いショートの髪。背は俺くらい…ちょっとだけ高いかな。
別に細くも太くもなく、ほんとにどこにでもいそうな、元気のいい人。

んん…俺がネコ?
や、攻めるのもアリ?



「とりあえず部屋いくか。2人部屋っつっても中で個室に分かれてんだぜ」


「そーなんだ?てっきり同じ部屋かと思ってた」


「はは。前のやつ転校してからずっと1人だったから、俺すげー楽しみにしてたんだ。あ、ゲームとか好きか?」


「まぁ、するかな。ゲームあるの?ね、俺にも教えてよ…」



寮に向かいながら世間話しつつ、ちょーっと甘えた声を出してみたの、
反応見るために?

そしたらね、顔真っ赤にして慌てだすんだもん。かーわい、これなら俺が攻めてもイケるかも。



「弘樹…」


――スル…ッ


「っ…わぁああ!/// 待て、待て待て、柚鶴はそっち系なのか!?」


「そっちって…どっち?」


「そ、の、男もイケるの、か?編入生なのに」


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あきゅろす。
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