5 「ちょ、待ってや。そらないやろー、ユヅの登場で俺のムラムラ倍増してんで?どないすんのコレ」 「え、知りませんけど」 「そんなこといわずに相手してくれへん?希ちゃんは諦めたるさかい…な」 そういって近寄ってきて、腰を抱かれる。ふわりと香る椿先輩の柑橘系の匂いに、思わず鼻を鳴らして後悔。 禁欲中でしょ、俺。 こんなことされて、匂い嗅いで、誘われて。…セックス大好きな俺が断りきれる可能性、低くなるじゃん。 「ダーメーでーすー。俺禁欲中なんで、ほら3人で帰りましょ」 「なんやあの噂マジやったんか。誰かに操たてとるらしいな」 「ふふ、滋先輩ですよ」 「へー…え、あの堅物会長!?」 「はぅ、柚鶴先輩好きな人いた…んですね…」 ごめんねー? も、ほんとハマっちゃってるんだよね、滋先輩に。だからエッチしません、っていえば、椿先輩は渋々諦めてくれたみたい。 それから異色の3人で寮まで帰って、まずは希ちゃんとお別れ。そのまま次は俺がおりるから…と思ってたのに、椿先輩が先にカードを通したせいで生徒会専用の階へ直行。 「ちょっと…先輩がカード通しちゃったら俺おりれないじゃないですか」 「まーそうするために通したんや。俺の部屋、遊びきぃひん?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |