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『ドチラサーン?』
「宅配便デス」
『ハイハーイ』
春蘭は日本語を話せるから、フリをしてドアを開けさせる。
そして俺たちを見て驚いた女に銃を突きつけ、一気に部屋の中に侵入した。
年のいった女と男、そして俺たちより小さい子供。
あの男か…にしてもなんだ、この胸騒ぎは。女と男の顔を見てから、嫌な予感がしてならない。
「ここの主…は、あんただな」
『っ、中国語…!?き、君たちは一体…』
「俺らはあんたに恨みはない。でも、死んでもらおう」
『!、デスイーターか…!』
…知ってたか。
まぁ中国人なら、それなりに話を聞いたことある人もいるだろうし。
けど、この男たちはそれとはまた違ったみたいだ。
俺たちが双子なのを見て、女と顔を見合わせ、そして突然…土下座をしだした。
うん…殺されそうになってるから間違いではないはずなんだけど、何かが他のやつらと違う。
『すまない!まだ幼いお前らを売ったのは本当に申し訳ないと思ってる!』
「……は?」
『あのとき私たち家計が苦しかったのよ!そ、そしたらあの男が買ってやるっていうから…っ』
『殺さないでくれ!ほら、…血の繋がった親子じゃないかっ』
「なに、いって…」
「血の繋がった…?おや、こ?」
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