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「…さぁ、いくぞ。うまくいけば今日中に帰ってこれる」


「はぁい。でも、どうせならギリギリまであっちにいようね」


「ああ…それも、いいかもな…」



すぐ帰ってくれば、すぐ次の仕事をしなきゃいけないし。
それに…帰ってきたら俺は、あの男の相手をしなきゃいけない。

なるべく、ギリギリまで日本にいよう。春蘭と2人で。


戦闘服に着替えて、武器庫へいって弾の補充と、もう一丁腰にさしていく。
俺の専門は銃。
…殺す感覚がないから、まだいい。


春蘭にはさせてない。
俺がずっと引き受けてきた。
この子の手を、汚したくなくて。

その代わりなんか発明とか凄いから、周りを足止めするようなものを作ってもらってるんだけど。



「準備はいいか?」


「うん…雷鳴は?」


「大丈夫。もう、今更だからな」


「お兄ちゃん…」



悲しげな顔をする春蘭の頬にキスを送り、…そして俺たちは日本に向けて出発した。







移動は、飛行機。
一般人のフリをして乗るから、パスポート偽造とある意味不法入国だ。

数時間揺られてる間は、静かで平和な時間。でも着くと気持ちを入れ替えなきゃいけない。


日本の、東京。
空港から比較的近いな。


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