30
女同士の殴り合いみたいだ。
みんな思ってるはず。
…いわないだけで。
とりあえず…助かった。
他の人んとこいって暴れてこようっと。
「ぁ…」
「おー愛しの金蝶チャーン!さぁ俺っちの胸に飛び込んでおい、」
「何ゆうとるんや、敵やろ?それとも私に殴られたいん?」
「ぐ…っ、じゃー俺っちが金蝶倒してくっしぃ」
「おい、金蝶、ソレは任せたぞ」
ルビーの相手をしていた白狐が、飽きた、とでもいうように俺に任せてきた。
ぅ…ルビーが嬉しそうにニヤニヤしながら近づいてくる。
俺はアクアと同じことされないよう、サッと身構える。
「フローちゃんはさぁ、嫉妬の塊なんだよねー」
「…?」
「いつもいつもごめんねぇ。…俺っちがすぐに君のもとへいけてれば…!」
「ひ、…っ」
周りのcolorsの攻撃を避けながら、俺に近づいてくる。
そして最後に距離を一気に縮めつつ、ほんとに両手を広げて抱き締めてこようとしたんだ。
だから、つい。
うわ嫌だ、と思った瞬間体が勝手に動いてて、左へ体を傾けながら右足の膝は、素早くルビーのお腹に埋め込まれていた。
…結構、深くいった。
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