26
「黒梟の情報だから間違いないだろうね。怖じ気づいたやつは帰ってもいいぞー」
「このオレが全員コテンパにしてやらぁっ!」
「コテンパとか…古っ」
クス、と茶兎が笑って、赤獅子がキレる。いつものcolorsでの光景…学校でも、か。
集会は終わったけど、ジュエルがくるからみんなここを動かない。
俺も、久しぶりに体動かせるからか、今からドキドキしてる。
カツラ、とれないよな…?
「古いとはなん、」
「…おい、少し静かにしろ。…きたぞ」
「気、抜くんじゃねーぞ…」
「あ、俺はいつものように見てるんで」
たくさんの人の、近づく足音がする。みんなが入口を睨みつけ、そのときを待った。
そして、扉が開く。
たくさんの人、人、人。
ジュエルのお出ましだ。
「ほぉ…今日はもう準備万端ってか?」
「うちの情報屋は優秀だからね。待ちくたびれてたとこだよ」
「クク、そりゃ悪かったな。なら…早速潰してやるぜ」
『『うおおおおっ』』
『『ああああっ!』』
ヤレ、と雫…もといアクアが楽しげに指示を出す。こっちも、茶兎が声を出して志気を高めた。
互いに向かって走り、ケンカが始まる。でも、みんな楽しそうだ。
俺も…、
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!