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「いつもので…、」
『金、ちょ!会いた…かった!』
「っわ…!?」
お店に入って、白虎さんに声かけられて頭を下げて。
そのままカウンターに向かおうとしたのにね、いきなり後ろからドシン!って重みがかかったの。
ビックリしたぁーもう、銀狼ってばほんと金蝶に懐いてるんだから。
…特に、雷鳴の方の、ね。
『おい銀狼、金蝶が困ってんだろ、どけや』
『……うる、さい』
「でもほんと、久しぶりですよねぇ、ここへくるのは」
『こんなときに限って総長らはいねぇのかよ…』
あ、今日はきてないのね?
ならよかったかも…って、私たちのこと知ってる上でのこの黒梟の発言って、ちょっと意地悪すぎないかしら。
まぁいいわ、目的の2人は来てるもの。黒梟と白狐に目配せをして、トイレを借りるフリをしてお店の奥に。
少し外で声が聞こえてから、2人も入ってきたわ。
「相変わらず喋ることはしねぇんだな、雷鳴」
「…ふふっ、そんなに、似てます?」
「え…あ、双子の、妹の方ですか…?」
「はい、雷鳴の双子の妹の春蘭です。えっと…以後お見知りおき、を?」
だったかしら。
私日本大好きでいっぱい勉強したけど、日本語って奥が深いのよね。
だから国語の授業大好きなの!
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