18
「春蘭は元々上手だったけど、雷鳴も流暢に喋るようになってっし」
「そうだな、それだけたくさん話をしたということだろう」
「あ…俺、うまくなってる?」
そういえば前はもう少しつっかえてたかもしんない。
おー上達した、なんか嬉しいぞ。
「それになんつーか…前と比べて雰囲気も変わったな。特に雷鳴」
「…?」
「あ、それ私も思ったー」
「え、どんな風に…」
「それより今日の夕飯なに食うよ!2人の食いたいもん食おーぜっ」
「私お寿司ーっ」
…簡単に流された…。
まぁ、その、悪い意味じゃないと思うし、そんな気にすることでもないんだろうけど。
結局その話はもうすることはなくて、夕飯は春蘭の希望でお寿司の出前をとることに。
ほんとに4人で会うのは久しぶりで、この日、夜遅くまで俺たちは語り尽くしたんだ。
◆
「ねー雷鳴?」
「ん?」
「今日、私がいってもいい?」
「…ぁあ、colorsか。いいよ。あ、その、バレたこと…」
「ふふ、それも含めて先いきたいの。ありがとね、雷鳴」
ちゅ、と頬にキスされて、俺も同じように返す。
なんかこういうのも久しぶりだ。
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