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そうだ、ぜーったいそうだ。
そう思って待ってたら、キキッと俺の前で止まって、中から人がおりてきた。
「雷鳴!」
「っ…誠司、さん…!」
「久しぶりだなー雷鳴!お、少し伸びたんじゃないかぁ?」
「うわ、わ、頭ぐわんぐわんする…っ」
グシャグシャーッと大きな手で撫でられる。頭もグラグラ揺れて少し目眩がするけど、ああ、誠司さんだ。
この笑顔と、声、喋り方。
全部が懐かしい…!
「っと、再会を喜びたいのはやまやまなんだけど、先に家戻るぜっ」
「剛毅さんは、春蘭とこに…?」
「おう、距離も似たようなもんだから、帰ったらすぐ会えるだろーな」
「っ、楽しみっ」
「…はは、そうだな!」
(なーんかいい感じに変わったんじゃね?)
早く会いたい、と車に乗りながらいえば、少し動きを止めた誠司さんは物凄く嬉しそうに笑った。
…変なこといったか…?
それからは、ウズウズと。
色んな話がしたかったけど4人揃ってからということでさ…俺スッゴい我慢した。
喋れない分、マリンで遊んで時間を潰して、そしてようやく家についたんだ。
あ、なんかもう春蘭たちは帰ってきてるみたいだ。
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