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全然会ってないから、会えると思うと今からドキドキワクワクして落ち着かなくなる。
夏休みは、ちゃんと帰る。
…帰る、場所がある。
それがあの2人の待つ家だと思うと、なんだか凄く心が暖かくなった。
『ちゃんとマリンも連れてきてねー?』
「もちろん。…な、マリン」
「にゃっ」
『ふふ。じゃあ、夏休みに会いましょうね。楽しみにしてるわ』
「俺も。またな春蘭」
いつ頃帰るとかそういう話を少ししてから電話を切る。
今から楽しみだ。
きっと、もっと綺麗になってるだろうな、春蘭だし。
マリンも会いたいのか、電話をフンフン嗅いで尻尾を振ってる。
可愛い…写真撮りたい、けど…ケータイマリンがいじってるよ…!
◆
夏休み、突入。
俺はすぐ帰ることにしたんだ。
だから今、門のところで迎えを待ってる。
誠司さんがきてくれるらしくて…もう早く会いたくて、ウズウズしてるんだ。
だって、2ヶ月ぐらい振り。
相当俺浮かれてたのか、部屋を出てくるときに龍樹たちに少し笑われた…。
「…ぁ…」
車、だ。
っていっても俺が待ってる間も、3・4台はきてたんだけど。
他の人も迎えにきてるみたいで、でも…あの車は、凄く見覚えがある。
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