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――ピッ


「もしもし」


『あ、雷鳴?メール見たけど、どうしたの?』


「ん、いや、ちょっと報告が…」


『んっ?』


「…ごめん。白狐と黒梟に、正体バレた」


『そう』



…え、それだけ?
俺、春蘭怒るかなーって今凄くドキドキしながらいったのに。

と、思ってたら。



『…え、バレたってどういうこと?』


「え、いやだから…俺が金蝶だって…」


『"えええ!?な、なんでよっ、いくら優秀な情報屋っていってもそんなこと…!"』


「"色々調べ尽くして、俺イコール金蝶しかないって確信したみたいで、今日問い詰められたんだ。ごめん、誤魔化しきれなかった…"」


『"…そっかぁ…あの2人に迫られたらねぇ。" …ま、学園祭のときの借りがあったから、仕方ないのかな?』



最後は冷静さを取り戻して日本語に戻ってそういってくる春蘭に、ついでに双子ってこともいっちゃったと白状する。

もー、とか呆れた声出してたけど、特に怒ってないみたいだ。
むしろ、隠そうと必死になってたのは俺だけ、のような…。



「ほんと、ごめん」


『いいのよ。それより雷鳴は、夏休みどうするか決めた?』


「夏休み?」


『そ!もちろん帰ってくるわよね?私、雷鳴に会えるの楽しみにしてるんだからっ』


「俺だって!…会いたいよ、春蘭。誠司さんと剛毅さんにも、さ」


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