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「な、泣きそう違うっ」


「…ま、元々深く聞くつもりはなかったんだ。少しからかおうと思っただけでさ。だから、こっちもごめんね雷鳴」


「…な、なんだぁ…」



本気でビビったのに。
三蔵も同じように謝ってきて、龍樹が『だからヤメロっていっただろ』と呆れたように呟いた。

よかった、追求されなくて。
俺はきっと何もいえず、嫌なやつになったと思うから。



「…俺、着替えしてくる」


「ああ、僕らも一回戻るよ。また夕飯のときにね」


「じゃーなライ、タツ」


「ん、またあとで」



バイバイ、とリビングで見送って部屋に入り、制服から私服へ着替える。
ニャーンとすり寄ってきたマリンを抱き上げてベッドに腰掛け、ケータイを取り出した。

うーん、今電話して出るだろうか…いいや、メールしとこう。



「で、ん、わ、ちょーだい、っと」


『にゃ?』


「春蘭にメールしたんだぞー。へへ、マリンふわふわだなぁ」


『にゃー!』



く…っ、可愛いぞマリン!
俺の癒やし!

ゴロゴロいうマリンの喉をすりすりしてたら、電話が鳴った。
メールを送って5分くらい、急かしちゃったかな。



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