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「分かんないです…けど、そんな俺見かねて、保護者が、colors紹介してくれたんです。その際、外出るの怖いなら姿変えていこうってことになって…」
「…保護者が?」
「colorsの、幹部だった人」
桃蛇さんか、って。
初めて顔出したとき、一緒だったしね。
それから掻い摘んで、今までのことを話した。この2人に隠し事するのは難しい、そう思ったから。
みんなに金蝶ってことをいわないのは、自分でもよく分からない、"いいたくない" っていう感情があるからだ。
違う…"いえない" なのか、なんなのか。でも結局は龍樹にも知られてるし、この2人にもバレたからもうどうでもいいのかもしれないけど。
なんか、今更って感じもするし。
「…まだ、聞くことありますか?」
「そうですね…人のことをあまり根掘り葉掘り聞くのもアレですし、あと一つだけ」
「はい」
「君と妹さんは…どう見分ければいいんですか?ぜひ話を聞きたいんですが」
「え…だ、ダメです!妹は渡しませんっ」
((…え、シスコン…?))
何を聞くっていうんだ、春蘭に手出しはさせないぞっ!
…と思って睨んだけど、ただ挨拶したいだけだと呆れ気味にいわれた。
まぁ、この2人なら大丈夫かな…春馬さんとか雫だったら、ダメだけど。
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