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「俺、妹がいます」


「ええ、知ってます」


「…双子、の妹で、そっくりなんです、俺と」


「双子…まさか、金蝶自体入れ替わってたのか」


「……はい」



情報を共有しつつ、よく入れ替わってました。そういえば2人は納得したように頷いた。
男か女かで色々な噂がたち、色んな人に目を付けられていたけど、どっちも本当だったのかって。

だから、声でバレるから喋らなかったことも伝えた。
そんな簡単なことだったのかって少し呆れてたけど。



「どうして、入れ替わっていたのか…どうして、ここへ金蝶を隠してまできたのか、聞いても?」


「"引きこもりだったから"」


「…え?」


「え?」


「あ、いえ…その、」

「日本語でいってくれ」



あ、今、中国語だったんだ。
おかしいな、最近じゃ出ることなかったんだけど…一瞬、まだ目が覚めたころの暗い自分を思い出したから、かな。

もう一度日本語で言い直したら、2人してハテナを浮かべた。



「失礼ですが、そうは見えないんですけど…」


「…俺、人が…目?人混み?がとにかく怖くて、外、滅多に出なくて…」


「それは失った記憶と関係あるのか」



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あきゅろす。
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