7
「…絶対、絶対他の人にいわないと約束してくれますか…?」
「では、認めるんですね?…金蝶」
「ん…そう、です。黒梟…さん、シロギツネさん」
「…まさか、本当にお前が金蝶だったとは…」
俺が認めると、確信していたはずの2人は少し驚いた様子を見せた。
うーいっちゃったよ…ごめん春蘭。でも俺、頑張って口止めするから!
「色々と聞きたいことあるんですが、いいですか…?」
「いわないと、約束するなら」
「「もちろん」」
「…どうぞ…」
「ではまず、なぜ、変装までして騙していたんですか?…というか、どっちが変装ですか…?」
「…ど、ちも、かなぁ…」
今もカラコン入れてるし。
あ、でもこれはいわなくていいか。元々黒目と思ってるならそれでいいや。
「髪色はこれが本物です。金蝶のときは染めて、カラコンしてました」
「染めた?カツラじゃねぇのか」
「切った、んです。ここにくることになって、長さと色が違うだけでバレないだろうってことになって」
「確かに、金蝶と分かっていても少し違うかなとは思いましたが…」
…そんなに色と長さって重要なのか。あ、でもそのあとに "女" っていう先入観があったからかも…っていわれた。
それはなんでだろう、とも。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!