[携帯モード] [URL送信]

「問題は、君が過去に存在しない人物、ということです」


「し、ない…?」


「君を見たことがある人が、1人もいないんですよ。この学園にくるまでは…ね」


「え、あ」


「そしてやはりそれと同時に浮かび上がってくるのが、colorsの金蝶という存在。君が現れたのと同時に金蝶は姿を消し、そして俺たちが疑っているとこっちにタイミングよく戻ってきた。…おかしくないですか?」



俺が、今の姿になったのは家を出る直前。この格好で、しかも黒目で歩き回ったりしてないから、俺の存在を形づける証拠がないのも当たり前。

それに金蝶のことも…。
小澤さんも関さんも、調べに調べて、やっぱり俺を疑うしかなくて、呼んだんだ。
どうしよう…。



「金蝶が声を出さなかったっつーのも、怪しいもんだ」


「喋れないわけではないみたいですしね。まるで、声を隠しているような」


「…なぁ、雷鳴、お前確か、妹がいるっていってたな…?」


「妹さんとは、やっぱり似てるんですか?ぜひ、会ってみたいです」



うぅ゙ぅ…これ、バレてる…。
自分から白状しろ、って遠まわしにいわれてるし、もう俺、ムリかも…!
ごめん春蘭、俺、2人の威圧に堪えきれそうもないや。


[*前へ][次へ#]

6/100ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!