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「…さて、学園祭の最後に俺がいった言葉、覚えてますか?」
「はい。…あの、あのときは本当にありがとうございました」
「生徒会としての仕事をしたまでだ」
「付き合わされただけです」
ふ、と鼻で笑う関さんに、ニッコリ笑ってるのに棘のある小澤さん。
…関さんがちょっと小澤さんを睨んだ。
「まぁ、俺は見返りがもらえるならそれでいいんですよ」
「単刀直入に聞こう。…雷鳴、お前はナニモンだ」
「っ…」
「申し訳ないですが、気になったものは徹底的に調べる質でして。なのに…君だけは調べられなかった…いえ、何もなかったんですよ」
「そ、れは…」
記憶喪失だから、とか、この前色々話したのに。
それだけじゃ満足出来なかったのか…。
「…まぁ、正直もうそっちはいいんです」
「へ?」
「知りたいですが、本人の知らないことを聞いてもしょうがないですし。理事長が絡んでることになるべく手は出したくないですし」
「少しでも思い出したりしてたら出来れば話してほしいんだがな」
「…それは、全然…」
俺だって思い出したい。
けど、思い出せないし、何か頭をよぎると酷く頭痛がするから、結局はダメなんだ。
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