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膝をつけ、と命令する。
少年は、それだけで…いや、部屋に1人で呼ばれたときから、何をするのか予想はついていたらしい。
心底嫌そうな顔をしつつも、その命に従った。
『分かっているな?』
「っ…なぜ、このようなこと…」
『お前らを生かしてやってんのは誰だと思ってるんだ?ん?…ああ、女の方でもいいんだぞ?』
「いえ…失礼しました…」
そういって、少年はボスのズボンに手をかけた。ニタァ、と下品な笑みを浮かべ、ボスはそれを見下す。
いつからか、ボスはこの少年に性的な行為を強いるようになった。いや、この少年だけではない。他にも無理強いをされている人はいるのだが、少年はこの行為が嫌で仕方なかった。
臭い、気持ち悪い。
男のイチモツを口に入れるなんて。
「…っ、ン…」
『…いいぞ…まずはじっくり舐めて味わえよ…』
初めこそ、抵抗した。
けれど『殺す』、『女の方にやらせる』と脅されたこの少年は、呼ばれる度にヤらざるを得なくなったのだ。
女の子である妹だけは、たった1人の家族、双子の片割れの妹だけは守りたい。
だから少年は、全ての気持ちを押し込めて奉仕した。
おかげで妹に手が出されることはなく、その妹も何も知らないまま、今日まで育ってきた。
いや、知らないと思っているのはこの少年だけかもしれない。
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