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この男が全てを仕切っているボス。マフィアなんて目じゃない、完全な裏組織。

男は、大きくなりだした組織に満足していた。殺しなんてどうでもいい、金が入ればそれで。



――コンコン


『……なんだ?』


『失礼します。コード00341、TFA、お連れしました』


『ああ、通せ』


『はっ』



男は、ニンマリと笑った。
ドアから入ってきた2人…顔の全く同じ双子を待っていたらしい。

年は中学か高校か。
だが好奇に満ち溢れた子供のような表情はなく、目が、死んでいるようだ。

黒髪は腰まで長く、同じ顔をした双子。女の、に見えそうだがよく見ると1人は胸がなく、男女の双子ということが分かる。
男の方は、赤い、血のような目をしていた。



『今回呼んだのは他でもない。依頼がきたから、お前たちにやってもらおうと思ったまでだ』


「…いつものように、指令書や秘書の方を通していただければ…」


『そうなんだがね、どうしても私からいいたくなったんだ。不満かね?』


「っ…いえ」



出過ぎた真似をしてしまい、と謝る青年。

なんてことない。
この2人は殺し屋で、今はボス直々に指令を出しているところだ。



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