＊物語の始まり始まり。全て中国語です。
▼NO side
そこは、中国の平和な街のすぐ下にある。地下鉄よりも下。
どんな街より大きく、そして薄暗く。
ベッドしかない住居。
広いトレーニングルーム。
医療所、武器庫、実験室。
刑務所よりも暗くジメッとしているそこは、上の人間には知られていない場所。
自分の下で、人が生活してるなんて思いもせず、のうのうと暮らしているだろう。
だがここに住むものは、常に命がけだ。命を落とす者もいる。
喰うか喰われるか、ギリギリのところで生きているのだ。
だが死んでも問題はない。
なにせ、彼らは上では既に死んだ人間なのだから。
捨てられた子供、売られた子供を引き取る代わりに、違法なことをやりまくる。
彼らがなにをしても文句はいえない。
だって……そんなことをしたら、あっという間に殺されてしまうから。
◆
男は、広く豪華な部屋で１人、物思いに耽っていた。
この部屋に窓はない。
いや、この組織の建物自体、地下にあるのだから窓なんてあるはずがないのだ。
組織の名前は、デスイーター。
殺し屋集団だ。
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