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「だ、大丈夫…?」


「うっせ、くしゅ!…と、にかく…はぁ、濡れた格好で人前うろつく、なよ…っくしゅ!」


「う、うん?」


「…チッ、あ゙ーもうムリだ、俺は学校戻る」


「あ、俺…」


「サボれ。制服も濡れてんだろ…が。は…っ、じゃーな」



あ、今くしゃみ我慢した。
アレルギーって大変なんだな…。

それからはもう脱兎のごとく。
雫は逃げるようにして部屋から出て行って、静寂が訪れた。…途端に、バクバクうるさくなる俺の心臓。



「顔、ちか…かった」



なんで、それだけでこんなうるさくなるんだ。静まれ俺の心臓。
きっと雫が変なこといったせいだ、エロいとかムラッとくるとか…俺なんか普通のやつなのに。

でも、一応龍樹にも聞いてみよう…か。



「っ…マリーン!」


『にゃーっ』


「俺変!寝る!マリン一緒寝る!」


『うにゃっ』


「…あ、カバン…龍樹にメールしてから寝ような?」


『にゃあ』



寝て起きたら、絶対もとに戻ってるはずだ。

そう考えて、メールを送ってから髪をサッと乾かして、マリンと昼寝をすることにした。



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