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(雷鳴の風呂上がりヤベェな…)
「お前、しっかり髪拭いてこっ、くしゅ!…こいよ」
「あ、あー…面倒だもん」
「あのなぁ…中津は何もいわねぇのかよ」
「なか…龍樹?んー…風邪引くぞっていう。あと、風呂上がりってあんま一緒にいない」
大体俺が先に入るから、すぐ龍樹と交代するんだ。だから風呂上がり2人でいることって滅多にない。
でも、それがどうしたんだ?
俺服着るようにしてるし…コンタクト入れたし、入ってなくても龍樹なら平気だし…。
「逃げたな…。この際だからハッキリいってやる。雷鳴…お前風呂上がり、エロいんだよ」
「…は?」
「エロいっつーか、ムラッとくる。髪濡れてるせいだろうな。あと肌火照って赤く色づいてるからか」
「あ、え…しず、く?…や、くるな」
「…押し倒したくなる。キスしたく…っ、くしゅん!くちっ、はっくしゅ!」
ビックリ…した。
凄く妖しい瞳で俺を見て、迫ってくるから。顔を近づけてくるから、本当にまたキスされるかと思った。
でも、その直前で雫は俺から離れて、くしゃみをまたしだした。…俺の服にでも毛、ついてたかな…。
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