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ちょっと無理強いさせちゃったかな、アレルギーなんだから触れなくて当然なのに…。
雫なら、なんとかしそうだと思っちゃったんだ。
「ごめん、戻してくる」
「ついでに風呂いっ、…け」
「ん。…もう帰る?」
「…一応、待ってる」
「はーい」
まだ何か用事でもあんのかな。
会長として話を聞くとか…どっちにしろ今のままじゃムリらしいから、お風呂に入ることにした。
服、既にほとんど乾いてるけど…。
「マリン、部屋でいい子にしてるんだぞ」
『みゃっ』
雫にはキッチン勝手に使っていいとだけいって、とりあえずお風呂に入ることに。
シャワーで簡単に流すだけにしたけど、浴びてみて体が冷えてたことにようやく気づいた。
部屋まで連れてきてもらってよかったかも。
「っ…くしゅ、あ゙ー…」
「雫、まだ止まんないのか?」
「んぁ?まぁ…って、お前…」
「ん?遅かった?」
「い、や…ちゃんと暖まってきたのかよ」
「ん、ポカポカだ」
俺から湯気出てるし。
15分くらいシャワーを浴びて戻ってきたんだけど、雫は相変わらずくしゃみを連発してた。
鼻水も出始めてるのか、鼻声。
…こんな姿他の人が見たらどう思うんだろ。
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