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「そうだとしても…すまないと思ってる。関わりを持つなら、先にそっちをどうにかすべきだったんだが…」


――…きゅん



…あれ、なんだ今の。
俺の心臓、変な風に鼓動した。
申しわけなさそうにしてる雫が、なんかなんていうか…。

俺、今日おかしい。
やっぱ水かぶって風邪引き始めてるのかもしれない。
だから、早く部屋に戻らないとと思って俯いている雫の顔を、覗き込んでみた。



「部屋、早くいこ?」


「っ…ら、い、」


「俺平気。だからいこ?」


「…ああ、そうだな。こんなとこで立ち話して風邪引いたら大変だ」


「……"雫は優しいね"」


「あ…?」



ニーッと笑って見せる。
なんていったんだって聞かれたけど、俺はそれに答えなかった。

なんか、直接いうのは恥ずかしかったから。どうしても聞きたそうにしてる雫を今度は俺が引っ張って、まだ昼間だけど寮へ戻ることになった。







――ガチャッ


「…風呂入って暖まってから着替えろよ」


「ん。マリーン、ただいまーっ」


「お、ま…!」


『ニャーッ』


「きた、かぁいーなぁマリンは」



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