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「…あの人、雫のこと、ほんとに好きなんだなぁ…」



誰にもとられたくない程に。
嫉妬しちゃうくらい。
でも、だからって俺に当たらないでほしいけど…。

雫も人気者だな。
金蝶なんか相手にしないで、もっと周りを見ればいいのに。


…いいはずなのに、なんで俺、モヤモヤしてるんだろ。
変なの。



「あーもー早く乾けー」







――ガチャ、


それは、突然だった。
ここにきてもう30分くらいは経ったのかな。ただボーっとしてたら扉の開く音が聞こえて、俺はなんとなくそっちを振り返ったんだ。

そしたら。



「おや、雷鳴くんやない」


「旭人…」


「どないしたん?サボリなん、いけまへんねぇ」


「…ん」


「…?」



旭人がきた。
俺に気づいて、クスクスと笑う。生徒会だからサボリは見逃せられない、みたいなことなのか。

でもそれよりも。
屋上にきた旭人見て、俺思った。



「太陽かと思った」


「へ?…た、いよう…って、ふふ、またどないして」


「オレンジだから。空とあってて…」


「ああ、ほな、雷鳴くんの横でその…濡れた服、乾かしましょか」


「あ…これ、は」


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あきゅろす。
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