18
なんだ?と思いつつもシカトしてたら、急にバケツをどっかから取り出して水を入れ始めて、何してんだろうと見てたらそれをかけられて。
「っ…つめ、たっ」
『前にもいったよね、雫様に近づかないでって』
「し、らな…」
『ふざけないでよ!早くここから消えてっ』
…あ、思い出した、雫の親衛隊の隊長…み、み…?み、なんとかさんだ。
最悪、びしょ濡れだし。
もう寒くはないからいいけど、水かけるとか何考えてんだろう。
着替え…戻るのめんどくさいなぁ。屋上とかいって乾かせないかな、着たまま。
「はぁ…サボっちゃお」
乾かすにしても着替えるにしても、次の授業は受けれないし。
それに思ったよりも濡れてないから乾くかもしれない。
とりあえずケータイを取り出して龍樹に事情を説明したメールを送って、屋上へ向かうことにした。
途中、濡れてるからか凄い見られたし指さされたけど、まぁ仕方ないかな。
――ギィ…ッ
「…おー天気いいっ」
太陽がサンサンと照ってる。
誰かいるかなと思ったけど誰もいないし、ベストを脱いで屋上の真ん中に座った。
ベストはフェンスに引っ掛けた。乾くといいけど。
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