[携帯モード] [URL送信]
16
水をかぶったあいつに触るのも嫌で、それだけいって外に出た。
そしたら、カシャッてシャッターの音がしたの。

ありえない。
いくら僕が可愛いからって盗撮とか…いた。



『ちょっと、今撮ったでしょ』


『ち…っ、ちげぇよ、間違えただけだ』


『はあ?間違えてトイレでも撮るわけ?』


『トイレじゃなくて、雷鳴チャンを撮ろうと…あ、』


『…なに、あんたまであいつのこと…』



どいつもこいつも、少し顔がいいだけの外国人じゃんか。
僕の方が可愛いし、雫様の横に相応しいのに。

…あ、でも待って、写真を隠れて撮るってことは…。



『もしかして、ストーカーでもしてんの…?』


『っ…だったら、なんだ?脅そうってか?お前、2年のみずきだろ。俺は先輩だぜ?』


『ふん、だから何さ。僕には関係ないもん』


『…チッ、おい、ぜってぇ今のこというなよ』


『いわないよ、僕はあいつがどうなろうと知ったこっちゃないし…むしろ雫様から離れてくれるなら、応援だってしてあげる』



雫様じゃなきゃいいの。
そりゃ、他の皆様にも近づくなんて…とは思うけど、雫様が誰のものにもならないなら。
それにストーカーとか、いい気味じゃん?せいぜい苦しめばいいんだ。


[*前へ][次へ#]

16/183ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!