[携帯モード] [URL送信]
15
雫様とキスしたあげく付きまとって食事まで一緒にして…絶対体とか使って誘惑したに違いない。

じゃなきゃ、金蝶一筋の雫様が靡くわけないもん!



『っ…死ね、死ねっ!いなくなれ…っ』


『みずきチャン…』

『相当お怒りだぜ…』


『他の隊はなにやってるんだよ、悔しくないの…!?』



僕は許せない。
雫様はみんなのもの。
特に親衛隊の隊長である僕を差し置いて近づこうなんて、もってのほか。

絶対に許さないんだから。







あいつのそばには、いつも誰かがいて。あの体育のとき以来近づくことさえ出来ずにいたけど…神様は僕にチャンスをくれたみたい。

たまたまトイレにいこうと思ってきてみたら…いたんだよ、あいつが。
トイレが混んでたから違う階のを使うことにしてよかった。一人だし、他に人いないし。


…なのにあいつは僕のことなんて忘れているかのように、気にもしない。
むかついたから、バケツなんて汚いもの持って、水を溜めて、ぶっかけてやった。



『前にもいったよね、雫様に近づかないでって』


「っ…し、らな…」


『ふざけないでよ!早くここから消えてっ』



僕からあの方を奪わないで!


[*前へ][次へ#]

15/183ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!