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「普通っていうか、二重人格で有名だけどね」
「二重人格?」
「普段はほんとに普通の穏やかな人なんだけどさ、生徒会の仕事に関わると鬼のよう…。僕らも一誠を連れてこいって何度怒鳴られたか」
「なんか、こえーんだよあの人」
見た目は、黒髪に人畜無害そうな顔で。でも中身は2つの性格を持っているらしい。
成績は2年の中で3番目によくて、そのせいで補佐にさせられて…はじめは親衛隊のイジメもあって、ほんとは一番可哀想な人らしい。
「まぁその親衛隊も、さっきみてぇにキレて大人しくさせたって話だけどな」
「関わらねぇことにこしたことねぇって!さっさと食って教室いこうぜっ」
「…とりあえず、一誠にも報告しとくかな…」
雫たちがいなくなって、史也たちは機嫌がなおったらしい。
みんなでサイコロステーキを分けて食べて、俺たちは何事もなく教室へ戻ることになった。
▼みずきside
っ…許せない!
あの中国人、李雷鳴…あとからやってきたくせに雫様を…っ。
僕だってあの方に『あーん』なんてしてもらったことも、したこともないのに!なのに、アイツは。
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