13
般若から一転、どこにでもいそうな普通の人に戻って自己紹介。
いってることは不満を吐いてただけだけど、思っていたより普通の人…っぽそう。
そっか…関さんの身代わりにされた人なんだ。
「今すぐって、まだ飯食ってねぇんだけど」
「…は?なにいってんだ僕だって食べてねぇよ。なのにあんたらの仕事手伝ってんだろうが。さっさときやがれ」
「っ…雫、今日はいきましょう」
「お、俺っちもアサにさんせーい…」
「…チッ、その代わり購買で買ってくからな。…雷鳴、これ、食いたきゃ食っていいから。またな」
クシャッ、と。
最後に俺の髪を撫でて、雫たちは食堂から出て行った。
本当に1口も手をつけられてない雫のご飯…もったいないから少しもらっていこう。
んまい。
「…凄い人だな…さっきの人」
「あー徳川先輩な。唯一あいつらを静めれる人なんだぜっ」
「なんか、かっこよかった…」
「…え、雷鳴は彼みたいなのがタイプなの?」
「だって、普通の人でしょ?なのに会長である雫に強気に出てて…」
たとえば、チームに入ってて腕っ節に自信がある、とかなら分かる気もするけど、そうじゃなさそうだし。
なのにみんな逆らえないほどの人、凄いじゃんか。
かっこいい。感服ってやつだ。
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