12
うわっ、掴んでいた頭を引っ張って顔あげさせた。
痛そうだ…それに怖い。本気で怖い。ヤクザみたいだ。今にも手の指、2人の口に突っ込みそうだし。
ってゆうか、
「…誰…?」
「あ、ああ…生徒会の会計補佐の先輩だ」
「やりたくてやってんじゃねぇよ。あんたらも笑ってんな、あ゙?あんたらの先輩のせいで僕がやりたくもないことやってんだよ少しは説得でもしてみろってんだクソガキが」
「ゔ…っ、つっても、なぁ?」
「あの人基本自由人だし…」
「あ゙ん゙?」
ああ…関さんの補佐、か。
みんな補佐いないのに関さんだけ?やりたくもないのにって、どういうこと…?
聞きたいけど怖くて聞き出せずにいたら、そんな俺をキッと睨みつけてきた。
な、なに…俺何かした?
…と、思っていたら。
「……ああ、もしかして君が編入生の李雷鳴くん?」
「は、はい…っ」
「ごめんね見苦しいところ見せちゃって。僕は2年の徳川直哉。関先輩があまりに仕事サボるもんで、成績順で補佐なんてもんにさせられた者です」
「は、じめまして…」
「そんな緊張しなくていいよ。ごめんねご飯の途中だったのに。今すぐ連れていくから」
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