8
スッゴい嫌な顔をする三蔵たちをよそに、3人は座ってお昼を注文した。
俺の隣には雫がくる。
「何食ってんだ?」
「俺?…これ」
「カレーか。きっと甘口なんだろうな」
「何いってるんだろうねそこのバカは。カレーは辛いのに限るっていうのにさ」
「えっ、あー…」
笑顔の史也に、ちょっとバカにしたような顔の雫。
どうしよう、実は雫が正解なんだけど…チラッと龍樹に助けを求めてみたら、目をそらされた。
なんだよ、助け舟出してくれてもいいだろっ。
(俺を巻き込まないでくれっ)
「んなことよりさっさと食っていこうぜ。こんなやつらと食ってっと飯が不味くなる」
「穂波チャンつれねー。もっといようぜぇ?笑顔えーがお」
「触んなキメェ!」
「そうやで、敵に馴れ馴れしくするんやないの」
「いーじゃん。ここ学校だしぃ?」
ああ、うん、三蔵の横には春馬さんが座ったんだよ。
ニヤニヤした顔で三蔵のほっぺ突っついた。凄い勇気の持ち主だと俺は思う。
とまぁそんなことしてるうちに、雫たちのご飯も運ばれてきた。
結局一緒に食べることになって、三蔵たちはさらに不機嫌だ。
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