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「ほっとけほっとけ。これ見てライが気にすんのを狙ってんだよ」


「そうそう、忘れるのが一番だよ」


「…三蔵はこういうの、もらったことないの?」


「オレェ?…まぁ色々あっけど、こんなのはねぇな。オレは入ってたら見つけ出して吊し上げてやるけどな!」


「…だったら雷鳴のもしてやりゃいいのに…」



ボソッと龍樹が呟いて、三蔵は下からギンッと睨みつけた。

あー…顔は可愛いのに、もったいないなぁほんと。



「やってやってもいいけど、ライに逆上されてもこまんだろ。それとも…やるか?やっぱ」


「やるなら手伝うよ。勇士にいえば犯人割り出せるかもだし」


「…んーん、俺、気にしない。なかったことにしとく」


「おう。ほんじゃーさっさと教室いこうぜっ」



気にしすぎて…えっと、ハゲ?になんのも嫌だし。
また三蔵がその手紙を破り捨てて、俺たちは教室へ向かった。

…思えば、このときちゃんと対処しておけばよかったんだ…。







――チラッ


「……」


「……」


――チラッ


「……ライ…」


「えっ?…な、なに?」


「お前な、欲しいならそういやいいだろ…」


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