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びゅお、と冷たい風が吹いた。
三蔵はケラケラ笑ってるけど、それじゃつまらないな。
せっかくみんなで回れるなら、史也もいた方がいいし。
2日あるみたいだから、どっちかは史也がいるときにクラスにいってみたいけど…って、早く考えすぎか。
何やるかも決まってないのに。
「楽しみだにゃー?」
『うにゃっ』
((か、可愛い…っ!))
マリンも連れていけるとほんとはいいんだけれど。
あ、春蘭とか剛毅さんたちはこれないのだろうか。
早く詳しく説明する日がくればいいのになぁ。
◆
次の日、また…手紙が入っていた。あの、変なことが書かれてるやつ。
パッと見ただけで、それだけオーラが違ったっていうか…。
中には、こう書かれていた。
【君は俺のものなのに。ああ、美しさは罪だ】
「なぁに見てんだよっ、ライ」
「あ、これ…」
「…またか。同じやつか…?」
「だろうね。中身の書き方が同じだ」
真っ赤な背景に、黒文字。
みんながそれを見て顔をしかめる。
気持ち悪い。
しかもなんか…何かあったことに対してこれを書いてるみたいだ。昨日、は…こ、告白があったけど…。
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