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『…好きだ。実は一目惚れで…』
「え、ぁ…」
『付き合ってほしい』
…困った。
告白された、男に。
男子校だから男しかいないんだけどさ、でも俺も男だし、まずこの人のこと知らないし。
どうしても2人で話があるっていうから、三蔵たちにはムリいって先帰ってもらったんだけど…はぁ。
最近手紙でもよくあるんだよな…なんで俺?
「あの、ゴメンナサイ」
『っ、せめて学園祭で一緒に回ってくれないか!?それで諦めるからっ』
「…学園祭?よく分かんないけど…本当ごめんなさいです」
『そ、そうか…』
「……えっと…じゃあ、」
なんか変な感じだ、告白って。
あまり現実味のないものなんだな、というか最後まで名前、分かんなかった。
それで付き合おうなんてなぁ…。
にしても、学園祭か。
何だろうソレ、あとで三蔵たちに聞いてみよ。
『…お、雷鳴じゃん。めっずらしー1人か?』
「あーうん。何してたんだ?」
『部活で必要なもんとりに。気ぃつけろよー狙われるぜ』
「うん…?」
よく分からない言葉を残してさっさといってしまったクラスメート。
狙われる…なにに?
まぁいいか。
でもこうして声をかけてもらえるのは嬉しい。最近は、みんな友好的に話してくれるし。
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