[携帯モード] [URL送信]
30
「いい、雷鳴。ジュエルには近づくなっていうのは当たり前だけど、特にこの男ともう1人には気をつけてほしいんだ」


「史也?」


「男に喰われてもいいなら別だけど、嫌だろ?あまり近寄ると妊娠しちゃうよ」


「え゙…俺男だ!」


「それでもしちゃうかもしれないし、変な病気移されても困るから、二度と近寄らないようにな」



ニコ、って、すげー爽やかな顔で史也が忠告してきた。
信じらんない、男でも妊娠させるなんて…よほど精力が強いんだな。

怖い怖い。
妊娠しないために、俺は向田さんから体を離した。



「ひっでーえ」


「やけどそれは事実やしね…」


「アサまでかよ!ちぇーっ、つか…あれ?シズは?」


「ああ、そういうたらいないね…また捕まっとるんやない?」


「くんなくんな、さっさと消えろクズ」



箸で追い払う三蔵。
行儀悪い。

けど、誰も注意しない上に周りからは可愛いって声があがってる。なんかここ…凄いキラキラしてるなぁ、俺居づらい。



「お、噂をすりゃ…おーいシズ!こっちこっち」


「っ…チッ、邪魔だどけ!テメェらも俺の盾になれよな、くそっ」


「えーじゃあ殴って道作りゃいいじゃん。…って、シズ?」


「?、どないした…雫?」


「っ――金、蝶…?」


[*前へ][次へ#]

30/113ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!