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「こんなすぐ会えるなんてやぁっぱ縁あるのかもな。俺っち向田春馬。3年で生徒会書記なんてもんやってまーす。ヨロピク♪」
「あ、俺は「おい、教えなくていいぞこんな下半身やろうにっ」…えぇ」
「ひっでーなぁ穂波チャンは。じゃあ当てちゃうか。…編入生の李雷鳴、…当たりっしょ?」
「はい、えと、よろしくお願いします」
ああ、ルビーのやつ、俺のこと分かっていながらさっき知らないフリしたんだ。
そうだよな、生徒会なら知ってるだろうし、ルビーはジュエルの情報屋だ。知らないことはない、はず。
全体が黒い、毛先は金の髪を跳ねさせて、たくさんピアスとかアクセをした男。
なんだっけ…春蘭がこういってた。確か…チャラ男、だ。
3年、年上だったのか。
「もう会っとったんやね」
「おー、味見済み♪」
「なっ!?…ライ!なにもなかったっていったじゃねぇか!」
「っ…な、かったよ…味見、意味分かんないし」
「手、ちゅうか口、早すぎやいうとるでしょ、いつも」
旭人がそんな怒ってない感じにいうと、ルビー…向田さんはケラケラ笑った。
史也と三蔵の周りの温度がまた1℃下がった。
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