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餌付け、って動物に餌やって懐かせることだよな?
俺されてないし人間だし、国語の先生なのに何いってるんだか…。
さて、ジャージもらったしクラス戻ろう。
「先生ありがとでした」
「あー。次サボるときゃこんなとこでサボんなよー」
「分かりました?」
サボるの止めないのか。
やっぱしていいことなのか…?
よく分かんない、けど返事をして教室へ戻る。
もう三蔵と龍樹がいて、俺を見てなんかため息ついた。
「どっこにいたんだよ、このバカやろー!」
「ぅえ…屋上…」
「一言くらいいってけ!」
「…俺らが先に出といていえってのもおかしいだろ…」
「じゃーメールしろ!いなくて心配したんだぞ!?」
ぐわっ、と胸ぐらを掴んで迫力満点で睨みつけてくる三蔵。
居場所、いわなきゃいけなかったのか…悪いことした。
ちょっと目に涙溜まってるし、そんなに心配してくれたんだろうか。
そう思ったらなんか嬉しくなって、ごめんって謝りながら三蔵の髪を撫でちゃった。
「っ…」
「…あ、ごめん。やなんだな」
「あーくそっ!今ので許そうとか思う自分が腹立たしいーっ」
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