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とりあえずチャイムが鳴るまで待ってみて、それから動き出す。人いないのって新鮮だ。
うーん、屋上いってみようか。
いくなら屋上、って三蔵もいってたし、今日は外だクソ、っていってたから見れるかも。
「……初、サボり」
ちょっとだけ、ドキドキ。
春蘭、お兄ちゃんは今から悪い子になるからな!
◆
「っ…うぁ…気持ちい」
風もそんなになくて、ちょうどいい気温が体を包む。
空も広くて高いし、空気もいい。思わず口に出しちゃうほど、気持ちいい。
えーっと、校庭はどっちだっけ?とりあえず正面のフェンスに近寄れば、そこに校庭があった。
「んー…あ、三蔵」
髪赤いからすぐ分かった。
ってことは隣の金髪は龍樹か。
サッカーっぽい。
俺したことないから、サボれてよかったかも。恥かくの嫌だし…でもいつかやるのかぁ。
あ、始まった。
4つのチームに分かれたみたいで、コートをさらに半分にしてやる…のか?多分そう。
うわー三蔵スッゴい!
ボール離さないんだ。あ、蹴ってるけど。
「…わ、ゴールしたっ」
「んぁー?だぁれがぁ?」
「っ、ひ…!?だだ、誰だっ」
「ひ、ってかんわいーい。つか顔も綺麗じゃん」
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