18
見られた。
しかもムリヤリだ。
人にコンタクトとってもらうのメチャ怖い。ありえない。指ぶっささるかと思った。
うぁー驚いてるよなぁ…驚いててもイケメンはイケメンだなぁ。
『にゃあ』
「あ、マリン…どうしたんだ?」
『に、にゃっ』
「わわっ、くすぐった…!ふは、もーどうしたんだよーっ」
しゃがんで抱っこすると、ペロペロと俺の頬を舐めてきた。
可愛い…ザラザラなのがたまらない。
どうしたんだろうな…なんか、甘えてる。…あ、俺が元気なさそうに見えた、から?
「へへ、大丈夫、大丈夫。…なぁ龍樹、俺の目、変?」
「えっ、…い、や…驚いたけど…あ゙ー気にすんな、似合ってんじゃねぇ?」
「…うんっ」
「…それ、嫌いだから隠してるとかか?」
「違うよ?黒が普通だし、赤目立つからだよ」
「そうか…でもしたまま寝んな」
「う、はい」
だから、不可抗力だったんだってば。でもこんな痛くなるなら、何としてでも2回目は起きないようにしたい。
そのまま目ぇ洗って目薬さして、外へ出るギリギリまでそのままでいた。
龍樹には話さないで、って約束して。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!