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「…マリンの餌、買うの大変…」


「個別に注文も受け付けてると思うけど?僕聞いてみようか」


「ほんと!?ありがと、史也」


「おー気にしなくていいよ」


「もっと使ってやれライ!」


――バシン!


「いたっ!…三蔵、力強い…」



背中叩くなよ…。
俺より小さいくせに、どうしてこんな力強いのか不思議だ。

マリンの餌は、史也が店員さんに掛け合ってくれたおかげで週1で届くことになった。
よかった、街まで買いにいくの、凄く大変だったと思うし。



「よっしゃーじゃあマリンとやら見にいこうぜっ」


「お前…まず部屋の主に確認とれよ」


「いいよな、ライッ」


「いいよ。でもマリン人見知りだから、気をつけて」



多分、大丈夫だと思うけど。
引っかかれたのを文句いわれても困るから、念のために、ね。







「ゔー…」


ズキズキと痛む、両目。
俺としたことが…昨日の夜、コンタクトを外さないまま寝ちゃったらしい。

ギリギリまで龍樹と話してたから忘れたんだ…最悪。


目ぇ開けるのが怖くて、薄目でフラフラとベッドからおりる。
元々目が赤いけど…もっと赤くなってそうだ。


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あきゅろす。
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