15
「…あ、ちょっとコンビニいきたい」
「あ?…おい、…おい!コンビニ寄ってっから先いけっ」
「えーなんだそれ、オレらはついてくんなって?」
「酷いな龍樹のくせに。雷鳴、僕らもいい?」
「ん?うん、いいけど」
というか、多分龍樹は2人がまた口論してるからそういったんだと思う。
なのに振り返った2人は仲良さげに同じこと…いいんだけどさ。龍樹も慣れてるのか呆れてるだけだし。
「なぁっ、何買うんだ?」
「買うというか、猫関係でなにかあるかなって」
「あー…売ってねぇんじゃねぇか…?」
「猫?雷鳴、猫飼ってるのか?」
「…知らないっけ?俺、猫と一緒にきた」
龍樹は知ってるから、つい2人にも話したもんだと思ってた…驚いてるよ。
別にいけない決まりがあるわけじゃないらしいのになぁ。
可愛いのに、猫。
「なんて名前だ?」
「マリン」
「…あれ、なんだ?オレ一瞬イラッときた」
「僕もだよ」
はは、わりーな!って豪快に謝ってくる三蔵に、よほどあいつのこと嫌いなんだなぁと思った。
で、コンビニきてみたけど俺の知ってるコンビニよりはるかにデカくて、売ってるものもちがくて。
なのに猫…ペット用品は売ってなかった。
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