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「せんせ、俺、変なこと…」
『『っ…うぉおおお!すっげー美人!』』
『違うよ綺麗でかっこいい!』
『だ、抱きてぇ』
『何でも教えてやるぜぇ!』
『仲良くして下さぁいっ』
「っ…わ、なんだ…っ」
「お前ら驚いてんだろ、声下げろ」
…下がらない、ほどワーキャーいってなんか興奮してる。
その勢いはテレビで見たアイドルのファンのようで、少し怖い。
いや怖いっていうか、圧倒?
どうしていいか分かんない…。
『し、質問いいですかっ?』
「あ?…しゃーねぇ、10分だけくれてやる。答えれるのだけ答えとけ」
「は、はい。えと…なん、ですか?」
『キャッ。えとぉ、日本のことも分からないことがあるっていったけど、こっちきてどれくらいですかぁ?』
「えー…っと、2年ぐらい、かな。外出歩かなかったから、分かんないことだらけです」
『でも日本語うまいよなっ』
『少しカタコトなのがまたいいっ』
ほ、誉められてるんだろうか…?助けを求めて先生を見たけど、目ぇ瞑って寝てるし、三蔵たちニコニコ見てくるだけだし…。
くそぅ、気になってたな、密かに。
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