7
なんか俺を昇降口まで迎えにいってくれたらしいけど、顔知らなかったのにどうやって見つける予定だったんだ?
「まぁ中入れ。色々と渡すもんあっから」
「はい」
「にしても、綺麗な顔してんなぁお前。これから大変だぜ?」
「頑張ります…」
「意味分かってんのか」
「友達に同じこといわれた」
っていったら、クツクツ笑うし。でも大丈夫だと思うんだけど…まぁ注意しとくにこしたことはないんだろうな。
それよりも驚いたのは、この人が国語を担当してるってことだ。なんか似合わない。何が似合うのかって聞かれると困るけど、似合わない。
それからなんかサインが必要だっていう書類に名前書いて、教科書とかたくさんもらった。
いい紙袋に入ってるから破けることはなさそうだけど、重っ。
「うし、クラスいくか」
「あ!俺、何組ですかっ?」
「ああ、3組だ。間違えんなよ」
「3…」
龍樹と三蔵のいるクラスだ!
ごめん史也、1組じゃなかった…けど、嬉しい。一安心?っていうのかな。
移動の途中でチャイム鳴ったけど特に焦らずクラスへ向かって、外で待つようにいわれた。
名前を呼んだら入ってくるのが "王道" なんだってさ。よく分かんないや。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!