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最悪の考えが思い浮かんで、恐る恐る後ろを振り返って頭が真っ白になった。

どうして、春蘭が俺の銃を持ってるんだ。ずっと、今までお前を守るために全部俺がしてきたのに…どうして…!



「も…嫌だ…っ」



全部、消えればいいのに。
そう思いながら、俺はこともあろうか意識を飛ばしてしまった。



▼春蘭side

お兄ちゃんは、雷鳴は私よりも精神的に弱いの。本人はそうは思ってないみたいで、色々ため込んじゃってるみたいだけど。

でも…今回の真実で、頭パンクしちゃったんだね。
私が銃をとっても気づかなかったもん。

そして、おかしくなった雷鳴。
大丈夫よ、今度は私が守るから。



――パシュンッ


『ぐぅ゙あ゙っ』


「……え…」


「…ごめんね、雷鳴…」


「ど、して…っ…」



謝ったら、気絶しちゃった。
駆け寄りたかったけどまだ2人残ってるでしょ?

殺さないと。
私たちを売りさばいた人間なんて、生きてる価値ないもん。



「実の子に殺されるって、どんな気分かしら…」


『お、お願いよ!もうやめ、…っ…』

『お、お母さっ!?うわぁあ、…あ゙っ』


「分からないわ…でも、自業自得よね」



あんたたちが捨てなきゃ、私たちだって幸せに生きていけたのに。


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