４
ジッと見られて、ふい、と目線をそらされた。よく分かんないやつだな、失礼だぞ。
プク、と頬を膨らまして外に先に出れば、なんと史也たちがいた。
俺たちを待っててくれたらしい。
「おっはよー！ライはカーディガン派か、可愛いんじゃね？」
「可愛い？俺普通だよ」
「無自覚かよ…」
「まぁ、食堂、いこう？」
「ん、待っててくれてありがとなっ」
「「っ――///」」
あー三蔵の頭ナデナデしたい。けどしたら確実にキレるだろうな、そういう扱い嫌いだし。
でも他のやつみんなは俺より高いし…俺もまだ大きくなるだろうか。
ちなみに、史也はブレザーをそこそこキッチリ着る派で、三蔵はカーディガン。腕捲ってるけど。
「そういえば、雷鳴は何組なんだ？」
「…知らない。聞くの忘れた…」
「１にきてくれると僕は嬉しいんだけどなぁ」
「今のとこオレとタツが３組で一緒なんだぜっ」
「へー…」
史也１人きりなのか。
でもどうなるか分からないから、どうだろうなって返しといた。
下手したらその他のクラスに俺１人で入るかもしんないし。
…それ、ちょっと寂しいかも。
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