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…もしくは、死。
使えない子供は殺される。
それがここのルール。
知らされなくても、ここにいれば自然とそれを理解するだろう。



『今からここを10周走れ。タイムを設ける!』


「ふぇ…も、やぁ…っ」


「っ…しー、だよ。きっと、すぐ助けがくるから…」


『……は15分!00341は30分!』



子供は泣いた。
けれど子供はガマンした。
いつか、助けがくることを信じて。

そうして、1年、2年とツラい毎日をただ殺しをするためだけに、生きていくのだ…。



* * *



目ぇ覚まして、やっぱり少し驚いた。マリンが横に寝てなきゃ、どっかに連れ去られたのかと思うくらい。

ボーっとしてから体を起こして、とりあえずコンタクトを持って洗面所へ。
龍樹、まだ部屋みたいだ。
くる前につけないとな…。



「…なんで、赤いんだろ…」



ほとんどの人の目は黒で、春蘭も黒。他がいて茶、外人には青とか緑もいるけど、赤は見たことない。

別に嫌いとかないけど、目立つから困るんだよなぁ。



――ギシ


「っ…あ、龍樹」


「んぁ?…あー雷鳴か…そうかもう1人じゃねぇんだった…」


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